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2019年09月16日の記事

暗越奈良街道から生駒山頂へ

昨日は朝から雲ひとつない晴天。

遠出するには絶好の天気だ。

6時半に出発。駅まで自転車に乗り、45分の電車で大阪方面へ。

 

大阪駅で環状線に乗り換え、玉造駅で下車。

ここから東に向かって歩く。

目指すのは生駒山の山頂だ。

 

 

天気がいい反面、日差しがキツい。

この夏に壊れて捨ててしまった麦わら帽の代わりに、野球帽を買っておいたが、日焼け止めがないと酷い目に遭いそうだ。

駅前のコンビニで日焼け止めを買って塗る。

顔や首筋はもちろん、耳と鼻先は特に念入りに塗った。

 

今日歩く道は、大阪と奈良を結ぶ最短ルートとして古来から利用されてきた「暗越奈良街道」だ。

奈良時代に難波宮から暗峠を越えて平城京に至る街道が整備されたもので、現代では大阪府道・奈良県道702号線と国道308号線が通るルート。

「日本の道100選」にも選ばれている。

 


暗峠に向かう急峻な上り坂は、稀に見る「酷道」として知られる。

私も旧東海道や足柄古道など色んな旧街道を歩いてきたが、昔の街道は当然ながらクルマで通ることを前提として設計されていない。


信じがたい急勾配や曲がりくねった狭い道が当たり前のように存在する。

地図上で見ても分かるくらいだ。

だからこそ歩く楽しみもあるのだけどね。

 

 

玉造駅を出てすぐ、旧街道は狭い側道に入った。

「ん?」

線香の香りがする。

寺社は近くにないはずだが?

 

近くの路地に地蔵尊があり、そこで線香が焚かれていた。

近くの住民が大事にしているのだろう。

旅の安全を願って手を合わせる。

 

 

東西にまっすぐ走る幹線を縫うように、旧街道は狭く曲がりくねった道となって住宅地の間を走っている。

平野川を渡る橋を越えた後、右折しなければいけなかったのが、真っ直ぐ歩いてしまい500mほど戻る羽目になった( ̄へ ̄|||) ウーム。これは迷いやすいな。

 

東成警察署近くの五叉路でふと気づいた。

旧街道だけ周りより少し盛り上がっているのだ。

 

1mに満たない高低差でしかないが、これは何か意味のある地形だろう。

地図を見ると、道の蛇行の仕方は川のようだ。

これはもしかして。。

 

古地図を見ることができるアプリをダウンロードして見てみる。

すると、さっき渡った平野川の支流がこの道に沿って、今里、西高井田の方から西へと蛇行しながら流れていたことが分かった。


すると、この街道はこの支流の自然堤防か、もしくは開削した土砂を堤にして、その土手の上を道として整備したのかもしれない。

 


地元の人に聞いてみる。

「この街道、少し盛り上がってますね。もしかして川沿いの道だったのでは?」

「そうそう。そっちの表通りの方が、川が流れてたと聞いとります。昔は船も通っていたそうで」

80歳くらいのお婆さんが答える。


やはりそうか。

こういう発見もあったりするから面白い。

 

 

ビルの屋上に鳥居と祠があるのを発見。

新海誠監督の「天気の子」で見た。

ホントにあるんだな^^こういうの。

ちなみに、このビルは銀行の店舗で、表通り側からはこの屋上の祠は見えない。

 

袈裟を着たお坊さんがバイクで走り抜けていった。

スマホで何か話している。お勤め大変だな。

 

 

新深江の交差点を過ぎて、東大阪市に入った。

左に曲がっている大きな幹線が府道702号線で、右にまっすぐ走っているのが旧街道だ。

旧街道の方が、少し高くなっているのが分かるだろうか?

 

気温は思ってたほどの猛暑ではないが、日差しがキツいから喉が渇く。

凍らせたペットボトルを持ってきたが、それだけでは足りない。何度もコンビニ入って、アイスや飲み物を補給><;

旧街道を辿って脇道に入ったりしてるから、思っていた以上に時間がかかりそうだ。

お昼ご飯は山頂で、と思っていたけど、この分だと生駒山を登る前にお昼になりそうだ。

 

 

花園ラグビー場前の交差点から、また脇道に逸れる。

住宅地の間を旧街道はうねうねと続く。

箱殿の五叉路あたりから、道は緩やかな登りとなった。

傾斜は次第に強くなる。

近鉄線の踏切を越えると、噂に聞いた急坂が姿を現した。

 

生活道路のように見えるが、これでも立派な国道だ。

クルマ1台通るのがやっと。軽四車両でもすれ違いはムリな道幅だ。

 

 

息を切らしながら急坂を登っていく。

振り返ると大阪の街が見下ろせる。素晴らしい眺めだ。

 

しかし、ここは典型的な断層崖なのだ。

活断層である生駒断層帯は、南北38kmに及ぶ特徴的な地形を有する。

個人的には住みたくない場所だ。

 

 

もう12時を回っていた。

住宅地の外れにあったお休み処「初音」でひと休み。


自販機で買った炭酸飲料を一気飲み。

お昼もここで食べて行こう。焼き飯を注文。

500円と安いけど、冷凍ものではなく、ちゃんと作ってくれた。

 

 

再び山頂を目指し、キツい登坂を歩き始める。

道は木々が覆い茂って日差しを遮ってくれるから涼しいけど、やぶ蚊が多くてゆっくり歩いていられない。

 

「ここかぁ」

動画サイトとかでよく見る暗峠最大の難所。

何と31%の急勾配!

タイヤを擦った黒い跡が生々しい。

バイクで登ってきた若い人が記念写真を撮っている。

 

 

思わず笑ってしまうほどのS字カーブだ。

学生時代に私はスキー部だったけど、ダウンヒルのテクニカルなコースがこんな感じだった。


こういうカーブに時速60〜70キロで突っ込んでいく恐怖を思い出して身震いする。

しかもエスケープゾーンがないのだ。

曲がり切れなかったら、石垣に激突するしかない。

 

 

なおも登っていくと、視界が広がった。

暗峠自体はこういう開けた場所にあるのか^^;

登り道こそ鬱蒼とした山のなかだったけど、峠自体は名前ほどおどろおどろしい感じじゃないのねw

 

峠の茶屋でひと休み。

かき氷のレモンを注文。生き返るわ(〃´o)=3

ここからは生駒山の縦走路に入って山頂を目指すが、傾斜はそうキツくはない。

 

14時過ぎ。

ようやく山頂に到達。

電波塔が林立するエリアを抜けると、親子連れで賑わう遊園地だ。




ここまで6時間余りを歩いてきたことになる。

奈良平野も見渡せる眺望を堪能する。


ケーブルカーと近鉄に乗って帰る。

旧街道を辿る道は半ばだけど、奈良はまた今度じっくり歩いてみた い。


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