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人を知り、愛を語る。悪鬼羅刹を今日も斬る! 自分でも何を言ってるのかわからない!

勉強/習い事の記事

井の中は蛙だけではない。

※ディレクターズ・カット記事です。

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  近年不登校の問題が深刻化してきています。
  少子化が進む中で不登校生は毎年のように増えています。
 
 2020年10月に文部科学省が公表した調査によると、
 2019年度に不登校が理由で
 小・中学校を30日以上欠席した児童生徒は18万1272人。
 過去最多を更新したそうです。


青天の霹靂!学校に行きたくない


 先日、私も友人から子どもの不登校について話を聞く機会がありました。
 友人の子どもは小学1年生の女の子です。活発でとても明るい女の子、
 不登校とは無縁のような女の子でした。

 まさか、友人の子どもが不登校になるなんて思いもしませんでした。

 しかし不登校は誰にでも起こりうることだったのです。

 明るくて誰とでも仲良くなれる友人の子どもが、
 学校に行けなくなった理由は担任が原因でした。

 友人は

 「担任が子どもをお前やあんたって呼ぶのよ。
  イライラすると大きな声で子どもを怒鳴りつけるし、
  娘はどつかれるし、怖くて学校にいけなくなったのよ」

 と嘆いていました。

 最初の頃は、学校から帰って来ると暗い表情をして
 笑わなくなっていったそうです。
 普段は公園で遊ぶことが大好きな子が部屋で
 横になってばかりいたそうです。

 友人が我が子の異変に気がついて話を聞いたところ

 「もう学校には行きたくない、担任が怖いから学校やめたい!!」

 と泣いて訴えてきたそうです。

 いままでに見たこともない子どもの様子に友人は戸惑いました。
 しかし、まだ学校は始まったばかり。
 なんとか頑張って学校に行ってほしい、
 と子どもの背中を押したそうですが、

 心身ともにどんどん壊れていく子どもの様子を目の当たりにして、
 友人は泣きながら

 「もう無理して学校なんか行かなくていい!!」
 「お母さんが悪かった、お母さんが無理やり学校に行かせて悪かった」

 そういって何度も何度も子どもを抱きしめて謝ったそうです。

 学校に行かなくていいと決断するのは勇気がいることです。
 しかし友人は覚悟を決めたそうです。


フリースクールとの出会い


  子どもが学校に行けないなら学校以外のところに
 居場所を作ってあげたい。
 子どもが子どもらしく安心して過ごせる場所を探してあげたい。

 我が子を思う一心から、ネットでいろいろ調べていくうちに
 フリースクールと出会ったそうです。

 フリースクールの認知度は最近少しずつ広まってきています。
 なんらかの理由で学校に行くことができない、
 行きたくても行けないという子どもたちが、
 学校の代わりに過ごす場所です。

 フリースクールは、その地域の小・中学校と連携していることも多く、
 フリースクールへの登校が学校の出席扱いになる場合もあります。

 友人はフリースクールの体験入学を通して、
 子どもの楽しそうに過ごす様子や
 全力で子どもたちと接してくれる先生方、クラスの雰囲気、教育理念など
 トータルして信頼ができるスクールだったので入学を決めたそうです。

 まだまだ学校に行くのが当たり前という価値観がある中で

 「学校だけが全てじゃない」
 「学校に行かない」という選択肢があることを
 彼女は私に教えてくれたのでした。

 (まいどなニュース特約・長岡 杏果)

 (出典:まいどなニュース 2020年12月20日
  『「無理して学校なんか行かなくていい」…
   不登校になった我が子と、一緒に歩むことを決めた母親の覚悟』)

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 良い記事だね。採用!

 その通りだよ。学校が全てじゃない。
 当ブログ的には『耳にタコ』だと思うが、
 まぁ我慢して見て頂けると幸い。
 
 それにだね。 
 子供も毎年毎年生まれてくるわけでね。
 新しいお父さんお母さんも生まれてくるわけで。
 そういう人たちが必ずしも、なんにでも起用にこなすわけじゃない。
 常識に縛られたり、囚われたりする人もいると思う。

 それが間違いとは言いません。
 世間の常識と呼ばれた世界の中に身を置く以上、
 そこの専門家のように知識に経験に、どっぷりつかって
 指導する方法は、その世界の中だけでは楽に生きられるものです。
 実際そうやって一生を終えていく人もいる。

 そうじゃなくなった時が大変なんですよね。
 人生では全然ある事です。
 レアなケースじゃない。
 自分の生きてきた今までの常識が通用しない場面なんて、
 不幸な事に大半が経験するもので、
 今なんかは特に、そうじゃないでしょうか?

 子供は原則、大人に頼らなければ生きていけません。
 子供の面倒は大人が見るものです。
 子供では子供の面倒は見れません。見ているのだとしても、
 それは見た内に入っていないのです。只の大人のふりです。

 早熟な子もいます。成長が早く、中には大人顔負けや
 それを超えうる逸材もいるが、それは本当にひと握りで、
 大半のお子さんは、愛情だけではなく人生の生き方や
 指導を待っているのです。

 これから考えの基礎が出来、人格形成が出来、
 学問に向かう姿勢が出来、そこから世界を知っていく。
 その大切な時期に悪意で染められた場合の
 被害は、その子の人生の今後を決める重大な事で。

 それに比べれば学校を転校するとか、
 学校には行かずフリースクールに行くだとか、
 そんな選択軽い軽い。
 それは子供のわがままではなく、SOSですよ。
 親なら答えてあげなさい。
 大人なら答えてあげなさい。

 逃げも戦術です。勝ち目のない戦はするべきではない。
 RPGやゲームでもよくあるでしょう。
 いきなりラストダンジョンの敵が出てきたって
 勝てるわけがない。そこまでではなくても強力な敵が出てきたら
 逃げて様子を見るでしょうに。

 何でも立ち向かって何でもダメージ負いながらでも
 突っ走るのは無謀です。それでは進まない。
 
 引いてダメなら押してみな。
 押してダメなら引いてみな。
 両方ダメなら一休みして、また明日考えよう、ですよ。

 そうやって試す行為も『学ぶ』なのです。
 人生は広く、深く、苦楽あるものです。
 せっかく頂いた命、
 この世で色々見て、触って、感じてほしい。 

 1人でも、共にでも、生きてみようぜ。
 めんどくさくなったら、
 いつでもおさらば出来るもんだよ。
 おさらばしたくなくても、自動的にそうなる。

 なら、もう少しだけ世界を、人を
 体験していこうぜ。

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『ワープ・スピード・ワクチン』の捉え方 起承転『結』

≪『転』より≫


教科書、もとい、この記事を皆さん一読。
一通りきっちり目を通していただいて。
ほらそこ!早弁しない!

 簡単に大雑把に大筋をまとめてみると、

「画期的方法で開発したワクチンは、
 効果も未知数な上に、別の問題もあるんじゃね?」

というのを説明しているわけですよ。
なるほど。大体同意ですね。

 あ、自作自演じゃないですよ。
この著者や関係者とは私は無関係です。
そもそも長きに渡り語っていた私の仮説と意見と
そこに至るプロセスやアプローチ方法が違いますからね。

 奇しくも合致する点が多いんですが、
私もこの見解大筋その通りだと思います。
メディアも政府も楽観視しすぎていて、
ホントウンザリしていた。こう考える専門家もいるのは
ある種私にとっても『救い』です。


さて、あるコメントの通り、
「大人になれば勉強から解放される・・」とありまして、
私もそれには同意していたのですが、
現実としては生涯勉強となるわけで。

いえいえ、絶望ではありません。
これすなわち、
『知らない世界を知る事の出来るためのガイド』なわけで。
 
よくわからないものは怖いものです。
その恐怖を少しでも拭い去り、
正しい選択を導くためには本来であれば、
こういう事を研究されている方のご意見拝聴が最も有効的で最短です。

 が、世の中『責任取りたくない病』に感染し、
『どれ』を信じていいかわからない。
売名や欲に駆られたボケナスは、提唱した理論や仮説が
ものの見事に否定されメディアから姿を消し、
語ったフェイクを撤回も訂正も謝罪もしない。

 挙句、提案をした人たちに対して
「エビデンスは?」とか。
「専門家でもないのに語るな!」とか、
言論弾圧を上がめっちゃしてくるわけですが、

「お前ら何がしたいんだよ?無駄に脅す暇はあるのな?」
と、さぞ多数の方々は失望された事でしょう。

 私は残念ながら悉く、今年1年、
後から動いて、先手を取って、その通りになって、
「・・・な?言った通りだろ?」
を連発連投させて頂きました。

当方、医療従事者等、専門家ではございません。
政府職員、役員、議員先生でもございません。
何度も言うようにド素人で、一般庶民で御座います。
超能力があるわけではございません。
何かをズルをしているわけでもございません。

正真正銘、後追いからのごぼう抜きならぬ、
何十人、何百人かそれ以上抜きで御座います。

そして、同じく必ず、語っている事がございます。

この私の今の、実力は誰でも可能です。誰でも出来ます。
特別ではありません。要は意思の問題です。

 知ろうとすれば、知る事が出来る。
 やろうと思えば、やる事が出来る。
 先を見ようと思えば、先を見れるんですよ。

こうした記事や情報を集め、精査し、それぞれがそれぞれ、
専門家でなくとも知識を深めて、
実践・実行していく事が大切です。

上が役立たずなら任せなきゃいい。
自分で進めばいい。
それが怖いなら、
せめて自分と、自分の大切な人たちだけは
守れるだけの知恵を持ちなさい。
いつでも実行できる体制にしておけばいい。

 このブログに限らず、義憤に駆られ、
世を正しく導こうと考える名もなき同志たちは
あちこちに居ます。中には悪意や悪行に満ちた者たちも居ますが、
まぁ、
それぐらいは自分たちで見極めをしてくれ。
 
当ブログ提唱の『鵜呑み禁止』
 
 これはきっと上手く使えばそれぞれの宝になるはずだ。
共に歩み、共に未来を見据えましょう。
これら知識はその道しるべの1つですよ。

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『ワープ・スピード・ワクチン』の捉え方 起承『転』結

≪『承』より≫

 これはmRNAワクチンには、それ自体にアジュバント効果があるから
 と考えられます。RNAは、細胞内のTLR7という分子に結合して、
 免疫を活性化するのです。
 このことによってワクチンの効果を高めていると考えられます。

強力なワクチン効果は副反応と表裏

 TLR7については、この分子の機能が失われている人では、
 新型コロナの重症化リスクが非常に高いことが報告されています(8)。

 またTLR7を刺激するとウイルスの初期の排除に
 重要な自然免疫が活性化され、重症化に関わっている
 サイトカインストームを抑制するレギュラトリーT細胞が増えます。

 このことから、mRNAワクチンによる新型コロナの発症抑制効果は、
 ウイルス特異的な抗体だけではなく、
 mRNAによる自然免疫の活性化も関わっていると考えられます。
 
 もしそうであれば、
 この免疫の活性化は一時的なもので、
 長期間の効果の継続は難しいと思われます。

 さらにmRNAの免疫活性を強力に高める作用は、
 ワクチンの効果を増強すると同時に、
 副反応のリスクも秘めています。
 実際、TLR7を刺激して免疫反応を活性化する物質が、
 人では皮膚炎症を起こすことや、
 動物で自己免疫疾患を誘導することが報告されています。

 今回のワクチンの治験でみられた副反応は、
 注射部位の痛み、疲労感、頭痛、悪寒、発熱など
 軽度から中等度のものでした。

 ファイザー社よりモデルナ社のワクチンで、
 副反応がやや多い傾向がありました。

 このような副反応は、
 一般的なワクチンでもみられるもので、少し頻度が高い程度です。

 ただ12月に始まった新型コロナワクチンの接種では、
 イギリスで2人、アメリカで6人の医療従事者が
 激しいアレルギー症状であるアナフィラキシー反応を示しました
 (12月20日現在)。

 8人のうちイギリスの2人とアメリカの1人は、
 過去にアレルギー症状が出たことがあるものの、
 ほかの5人はこれまで出たことはなかったとのことです。

 まだ原因は解明されていませんが、
 mRNAそのものの免疫を活性化する作用が
 関わっている可能性は否定できません。

  このアナフィラキシーの頻度は、
 他のワクチンに比べて10倍以上高いものです。

 まだ接種が始まったばかりなので、
 これからも同様の傾向が続くのかはわかりませんが、
 mRNAワクチンを接種する場合は、
 免疫の過剰反応には十分気をつける必要があります。

 少なくともアナフィラキシーショックなどに
 対処できる体制を整えたうえで接種をおこなうべきでしょう。

過剰な期待を持たず、これまで通りの感染対策の徹底を

  これまで発表されているファイザー社および
 モデルナ社のmRNAワクチン、
 そしてアストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンの効果は、
 期待を大きく上回るものです。

 ただいずれのワクチンもこれまでにない種類のものであり、
 どのようなメカニズムで発症を抑制しているのか、
 長期的な副反応は大丈夫かといったことは、
 まだわかっていません。

 新型コロナによる死亡者が30万人を超えているアメリカや
 6万人を超えているイギリスでは、これ以上の感染拡大を防ぐためには、
 ワクチンに頼らざるを得ない状況になっています。

 ワープ・スピードでのワクチン承認は、
 致し方ないと言えるでしょう。

  臨床試験でワクチンを接種して強い副作用が出た方自身も、
 新型コロナに感染するリスクを減らせるのであれば、
 ワクチンを打つべきだといっています。

  一方、幸いなことに日本では、新型コロナによる死亡者数は、
 アメリカの数十分の1に留まっています。
 ワクチン接種のメリットが副反応のリスクを上回るのかについては、
 十分見極める必要があります。

  日本でワクチンが接種できるようになるのは来春以降になりますが、
 それまでに十分に先行国のデータを解析して、
 安心してワクチンを接種できる体制が整ったか判断したうえで、
 接種するか決めても遅くないでしょう。

 それまでは、これまで通り、新型コロナの感染対策である、
 マスクの着用、3密を避ける、うがい手洗いの徹底を心がけましょう。

 適切な新型コロナ対策のためには、
 自分がどれだけの重症化リスクを抱えているかを検査によって知り
 (筆者プロフィールにリンクあり)、
 リスクの高い人は特に感染予防を心がけ、
 感染してしまった場合はすぐに治療を開始するようにすることが有効です。

<参考文献>

1)Science. 2020; 370: 1227.

2)横浜市立大学:新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが、
 6カ月後も抗ウイルス抗体および中和抗体を保有していることが明らかに

3)Cell. 2020; 183: 1496.

4)Clin Infect Dis. 2020 Aug 25;ciaa1275.

5)Nat Med. 2020; 26: 1691.

6)Nature. 2020; 588: 205.

7) Immunity. 2020; 53: 1281.

8) JAMA. 2020; 324: 1.


---------- 玉谷 卓也(たまたに たくや)
  免疫学者・順天堂大学医学部講師 
 薬学博士。日本免疫学会評議員、順天堂大学非常勤講師、
 エムスリー株式会社アドバイザー。主な専門領域は、免疫学、炎症学、
 腫瘍学、臨床遺伝学。20年以上、免疫、がん、線維症、アレルギー、
 動脈硬化などの研究に従事。監修書籍に、
 『腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 免疫力が10割』
 (プレジデント社)。
 新型コロナウイルス感染症への適切な対応をサポートするために、
 順天堂大学医学部の小林弘幸教授の監修のもと、
 感染・重症化リスクを判定する検査をエムスリー社と開発。 ----------

(出典:PRESIDENTonline 12月27日
 『「コロナワクチンに期待しすぎてはいけない」
  免疫学者が断言する厳しい現実』)

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 はい、というわけで皆様。
 お勉強のお時間ですよー。ほら、皆席についてー。


≪『結』へ続く≫

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『ワープ・スピード・ワクチン』の捉え方 起『承』転結

≪『起』より≫
  
  新型コロナに対する抗体については、
 アメリカで3万人以上の新型コロナ感染者を対象にした大規模研究から、
 ほとんどの患者で抗体の産生が確認され、
 少なくとも5カ月間は十分な量の抗体が存在し続けることや(1)、

 日本からも感染後6カ月でも98%の人が
 新型コロナに対する抗体を保有していることが報告されています(2)。

 一方、感染者がどのような種類の抗体を持っているかを
 詳細に解析した研究では、抗体が急速に減ってしまう場合や
 数カ月以上大量の抗体を持ち続ける場合など、
 人によってさまざまであることも明らかになったのです(3)。

  このような結果から、新型コロナに感染した場合や
 ワクチンを接種した場合、最初の半年程度は十分な抗体が産生される
 可能性がありますが、その後どのくらいの期間抗体を持ち続けるかは
 人によって異なってくるようです。

 抗体は本来、回復後も体内に残り続けることで次の感染を防いでくれます。
 それが消えてしまうケースがあるということは、

 残念ながらこう言わざるを得ません。

 「ワクチンで抗体をつくっても感染予防に寄与しない」可能性がある。

新型コロナは「再感染」する

 これを裏付ける事実として、いちど新型コロナに感染した人が、
 数カ月後に再度感染したという事例が出始めているのです。
 再感染は、1回目の感染でできた抗体が減ってしまうことにより
 起きていると考えられます。

 今年8月、香港の30代男性が新型コロナに再感染したというニュースが、
 世界中を駆け巡りました(4)。

 それ以降も再感染の報告は増え続け、確実に再感染だと思われる事例だけ
 でも数百件を超えています。また再感染しても、無症状のため
 気づかなかったということも多いと考えられることから、

 かなりの再感染者がいる、
 すなわち再感染はそれほど特別なことではないと思われるのです。

 コロナウイルスの再感染について、興味深い報告があります。
 新型コロナではないのですが、
 4種類の季節性コロナウイルスについて、
 35年にわたって再感染を調べた研究が発表されました(5)。

 それによると、再感染は最初の感染から6カ月くらいから確認され始め、
 12カ月では頻繁に発生していたということです。

 いまのところ新型コロナウイルスと季節性コロナウイルスでは、
 免疫の働きを長引かせるような違いが確認されていないことから、
 新型コロナでも同様の傾向を示す可能性が高いと考えられています。

 欧米での感染拡大が始まってからまだ1年、
 ワクチンについては臨床試験で最も早く2回目の接種をした人でも、
 まだ4、5カ月しか経過していません。

 このことから再感染がどの程度発生するかについては、
 十分に注視していく必要があります。


  さらに新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと同じように
 変化しやすいという特徴があります。
 そのため新型コロナにいちど罹って抗体ができても、
 時間がたつとウイルスが変化してしまい、
 その抗体が効かなくなる可能性があるのです。

 インフルエンザの予防接種を毎年受けるのと同じように、
 新型コロナのワクチンも何度も受ける必要があるかもしれません。

ワクチンの感染予防効果は未知数

  今回のワクチン開発のニュースでは、

 「新型コロナの感染予防効果が90%以上あった」

 といった表現が使われていますが、これは正確ではありません。

 臨床研究でみているのは、
 新型コロナを発症した人の数で、感染した人の数ではないのです。

  何を細かいことをと思われるかもしれませんが、
 「感染」と「発症」には大きな違いがあります。
 新型コロナでは、特に若い人では感染しても無症状の場合が
 多いことからおわかりのように、
 感染したからといって必ずしも発症するわけではないのです。

  ワクチンを接種すれば発症しなくなるなら、
 それでいいではないかという意見もありますが、
 事はそれほど単純ではありません。

  新型コロナでは、
 インフルエンザとは違って無症状でも人に感染させてしまいます。
 ワクチンによって無症状の感染者が増えると、重症化リスクのある人の
 感染リスクを高めてしまう可能性があるのです(6)。

 では感染予防効果があることを確認すればいいということになりますが、
 そのためにはワクチンを接種した多くの人について、
 何回もPCR検査を行って、
 感染していないことを確かめる必要があります。
 これには多大な労力と時間が必要で、当分結論が出そうにありません。

  いま言えることは、いちど感染したから、
 あるいはワクチンを接種したからといって
 油断してはいけないということです。

 再感染のリスクはゼロではなく、
 無症状感染することで
 知らぬ間に感染拡大の手助けをしてしまう可能性があるのです。

新技術のmRNAワクチンは慎重な見極めが必要だ

  欧米で接種の始まったファイザー社のワクチンと、
 米国で接種が始まったモデルナ社のワクチンについては、
 もうひとつ知っておいていただきたいことがあります。

 それは今回のワクチンは、これまで使われたことのない、
 まったく新しい種類のワクチンであるということです。

  これまでのワクチンは、弱毒化あるいは死滅させた菌や、
 ウイルス、細菌の一部分を精製して作ったものがほとんどです。
 今回のワクチンは、これまでとは全く異なり、
 核酸であるmRNA(ウイルスの一部である分子の設計図)を使った
 初めてのものです。

 mRNAをワクチンとして接種すると、細胞内でウイルス分子に変換されて、
 それに対する免疫反応が起きて、抗体が産生されるようになるのです。

 mRNAワクチンはこれまでなかったために、
 人で発症予防効果がいつまで続くかについて
 長期的に調べた研究はなく、
 どのような副反応が起こるのかについても十分にはわかっていません。

 mRNAワクチンの有用性については、慎重に見極めていく必要があります。

  欧米で接種の始まったファイザー社のワクチンについては、
 臨床研究では90%を超える人で発症抑制効果が認められています。
 認可の基準は50%ですから、これは非常に強力な効果です。

 さらに驚くべきことに、
 病原体の一部を使うワクチンでは十分な効果が誘導できないことから、
 免疫系を活性化させるアジュバントという物質を混ぜ込むのが
 普通なのですが、

 今回のワクチンには入っていません。

 それにもかかわらず、新型コロナの一部と
 アジュバントを混ぜたワクチンよりも、
 抗体を誘導する効果があることが報告されています(7)。
 
≪『転』へ続く≫

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『ワープ・スピード・ワクチン』の捉え方 『起』承転結

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  新型コロナウイルスのワクチン接種が欧米で始まった。
 順天堂大学医学部の講師で、免疫学研究に20年以上従事してきた
 玉谷卓也氏は

 「開発されたワクチンは副反応も、感染予防効果も未知数。
  これまでワクチンの開発がこのパンデミックを抜け出すことにつながる
  と考えられてきたが、ワクチンだけでは解決が難しい
  可能性が見えてきた」

 という。

 ※本稿は、小林弘幸・著、玉谷卓也・監修
 『免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず』
 (プレジデント社)の一部を再編集したものです。

専門家ほど「いまはまだ打たない」

  12月8日にイギリスで、14日にはアメリカで新型コロナウイルスに対する
 ワクチンの接種が始まりました。これに先立って行われた臨床試験では、
 90%以上の発症予防効果が確認されたということです。このことから、
 コロナ禍を脱出するための切り札になるかもしれないという期待が、
 否が応でも高まっています。

  ただ今回のワクチンは、トランプ大統領の言葉を借りれば
 「ワープ・スピード」で開発されたものです。
  ファイザー社のワクチンの臨床試験で、
  最も早く2回目の接種をした人でも、
  まだ4、5カ月しか経過していません。

  これまでのワクチン開発では、長期的な安全性の確認が必要とされ、
  開発に最低でも4年以上かかっていました。

  このようなことから、免疫の専門家をはじめ、
 ワクチン開発の大変さを知る専門家からは、
 今回のワクチン開発は拙速であり、自分は当分打たない
 という声が聞こえてきています。
 
 またイギリスのワクチン承認について、
 EUの医薬品の規制当局からは懸念が示されています。

  新型コロナという未曽有の災禍において、ワクチンが強力な武器になる
 ことは間違いないでしょう。ただワクチンを有効に使いこなすためには、

 ワクチンとは何か、そして今回のワクチンではどのような点に
 気をつけなければいけないかを知っておくことが重要です。

ワクチン接種の主目的は「抗体」を作ること
そもそも「ワクチン」とはなんでしょうか?

  みなさんがワクチンに期待するイメージのとおり、
 一般のワクチンは「二度とそのウイルスに感染・発症しない身体」
 をつくるために接種します。

  弱毒化したウイルスやウイルスの一部をリスクの少ないかたちで
 身体に取り込み、ウイルス感染と同じ状況をつくり出すことで
 免疫応答を起こし、
 B細胞(免疫細胞の一種)に抗体を産生させることが目的です。

  抗体は、感染・発症中にウイルスを撃退するだけでなく、
 その後も抗体を作るB細胞が身体のなかに残り続け、
 次にウイルスが侵入した際に、すぐに抗体を大量に作ることによって、
 未然に撃退する「感染予防」の役割も果たします。

 例えば、

 おたふく風邪や麻疹(はしか)のワクチンは、
 いちど接種して抗体ができれば、
 ほとんど一生、身体のなかに抗体を作るB細胞が残り続け、
 再び同じウイルスが侵入したら感染を阻止するために働いてくれます。

 このように、ワクチンは、免疫システムに抗体をつくらせて、
 ウイルスの感染を未然に防ぐためのものです。

 そのため、新型コロナのパンデミックが起こった当初は、
 
 「抗体をつくることで新型コロナの感染を予防できるワクチン」

 の開発がこのパンデミックを抜け出すことにつながる
 と考えられてきました。

 しかし、

 次第にワクチンだけでは解決が困難である可能性が見えてきたのです。


  新型コロナウイルスにはワクチンが効かないのか
 世界中で新型コロナウイルス感染者の臨床が行われるなかで、
 他のウイルス性疾患とは異なる、奇妙な現象が確認されました。

重症化した患者ほど、体内の抗体量が高まっている。

  本来、抗体が多いのなら、それだけウイルスを撃退しているはずなのに、
 実際は重症化している。それはつまり、

 「抗体は新型コロナウイルスからの回復にあまり寄与していない」

  という可能性を示唆しています。

 さらに、判明した意外な事実はそれだけではありませんでした。


≪『承』へ続く≫

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