タルティーン司令部戦略課室長日誌

ここだけで読める、戦略課の秘話その他。

映画の記事

スーサイド・ショップ

記事を書くのが遅くなりましたが、『スーサイド・ショップ』を観てきました。

 

 

スーサイド・ショップ
http://suicideshop.jp/

 

結構いろいろな新聞等でも紹介されているので映画ファンの中にはタイトルをご存じの方もおられるかもしれませんね。
ブラックユーモアを以て逆説的に生きることの喜びを描いたアニメーション作品です。
内容が内容なので万人におすすめできる映画とは言い難く、また、フランス映画特有の歪曲的な表現もあるので、そうした様式を受け入れられるかどうかで評価は分かれそうな気はしますが、しかし方々で絶賛の声があがっている作品でもあります。

 

スーサイド・ショップ(原語:Magasin des Suicides)」とは「自殺用品専門店」の意。
世の中は暗いことばかり。生きることに望みを見出せなくなった人ばかりが街には溢れ、そんな人々に救いの手を差し伸べる本作の舞台となる店がそれです。
超ネガティブな家系で10代続くスーサイド・ショップを経営するトゥヴァシュ一家。そんな家に場違いとも思える、超ポジティブな男の子アランが誕生することから事件は起きます。
何しろ人が絶望し、自殺を望むことで店が成り立っている。そこに「生きるって素晴らしい」などと口にする子が生まれたのですから経営は破綻してしまいます。

 

とにかく何事につけ、ブラックジョークを以て皮肉的に描いています。
しかしこのセンスに合うならば、観てみられるとよいかもしれません。ミュージカル仕立てのブラックなアニメ映画というと『サウスパーク/無修正映画版』が思い起こされますが…、

 

『サウスパーク/無修正映画版』(アメリカ、1999年、トレイ・パーカー監督)

 

…本作はどちらかというとディズニーの影響も感じられ、絵本を読んでいるような錯覚さえ覚える雰囲気はなかなかに味があります。上映している映画館が少ないことがネックですね。シオンも有楽町まで出掛けて観て参りました。

 

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

原作は未読なのですが、映画では描かれない渦中の末っ子アランが生まれるきっかけもまた、相当に皮肉が利いた設定のようですね。
店を営む父ミシマや母ルクレスは決定的かつ避けようもない矛盾を抱えています。それは、彼ら自身が生きることに絶望しているにも関わらず、人の自殺を幇助するために店を営まねばならず、従って自らたちは死ぬことが許されないということ。そして、店の商品には自信を持っているものの、自らたちはそれを試すことができないということ。何しろ試したら死んでしまうわけですからね。
そこで性病を以て死ぬことを目的とした避妊具を試すのですが…、それはつまり避妊のできない避妊具というわけで、当然妊娠するわけですね

死ではなく生。これ自体も皮肉ですが、そうして生まれたのが、めっさポジティブで明るいアランなのですから、皮肉の上に皮肉が利いています。

 

原作と異なるといえばラストも違うようで、原作では投身自殺をしてしまうアランですが、本作では“悪ガキ人組”とのイタズラの仕上げとして大団円を迎えます。
監督のパトリス・ルコント(Patrice Leconte)アランの投身に矛盾を感じたらしく、それがこの改変に繋がっているのだとか。それまで自殺を否定し、生きることを説いてきた彼が自ら死ぬのはおかしいと考えたようです。
実際、原作者ジャン・トゥーレ(Jean Teulé)のもとにはアランの自殺についてクレームが多く届いていたらしく、本作のこのアレンジは結果として後味をよいものにしています。

 

ただ、トゥーレアランが「死んだ」とは書いておらず、その解釈を読む者に委ねているとしています。
私は原作を知らないので、映画『スーサイド・ショップ』からの判断になりますが、確かにこのアランの行動には色々な解釈が成り立つんですよね。
アランは投身するときに「もしパパを笑わせることができたら許して」と言います。もしアランが自ら死ぬことでミシマが笑ったとしたら、それはどういうことでしょう。あれほど頭痛の種であったアランが死んだことに対する喜びか。或いは、また人を自殺に追い込めたことによって自らの哲学が成就したことへの喜びか。
もしアランがそこまで考えていたとするならば、それは哀し過ぎます。そしてミシマにしてもとんでもない鬼父であるということになるでしょう。母ルクレスにしても、姉兄であるマリリンヴァンサンにしても、そんなミシマを決して許さないでしょう。
実際には本作ではミシマは、アランの投身によって自らのとんでもない過ちに気付き、覚醒し、号泣します。
つまり本作は、末っ子アランを中心にして描かれる家族愛の物語でもあるんですね。

 

ちょっと髣髴するのは1993年のアメリカ映画『アダムス・ファミリー

 

『アダムス・ファミリー2』(アメリカ、1993年、バリー・ソネンフェルド監督)

 

これも末っ子の男の子を通じてブラックユーモアで家族愛を描いていましたが、個人的には『アダムス』よりも『スーサイド』のほうが自分に合っていると感じました。(ネタバレになりますが『アダムス』は後味が悪過ぎた…)

 

 

ところで父の名前ミシマで「おや?」と感じた方もおられるでしょうが、本作の登場人物は自殺した実在人物から名前をとっています。
日本の三島由紀夫がそんなに世界的にも有名なのかと改めて思いましたが、それはさておき、そうなると主人公アランはひょっとしてアラン・チューリング(Alan Turing,、19121954)!?…と調べてみたら正解でした。コンピュータに関わる以上、チューリングの名を知らないわけにはいかないというほどコンピュータ史には欠かせない存在ですが、しかし世間一般としてはそこまで著名でしょうかね…? 結構マニアックなところから拾ってくるものだと思いました。

 


 

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おしん@LINE

LINEで7歳の少女が友達募集していたので友達登録したんだけど

https://twitter.com/hakaiya/status/382101433140531200

http://t.co/DGdmpM9g7C

 

おしんだっす

https://twitter.com/hakaiya/status/382101433140531200
https://pbs.twimg.com/media/BU1_OpDCIAA2_Kp.png

 

確かにいろいろひどい。(^^;;;;

 

まぁ、このツイート自体が釣りみたいなものでしょうけれども。(笑)

 


 

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おおかみこどもの雨と雪

 

『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。

 

おおかみこどもの雨と雪
http://www.ookamikodomo.jp/

 

最初の10分で感じた印象は「実写よりも本物!」でした。
上記のポスターイラストはともかく、御存知の方も多いでしょうが劇中の画はこんな感じです。

 

 

もう、完全に絵です。カゲも無い、本当に平坦な絵。
ですが、この絵の動かし方がすごい。モブが動くのはきょうびのアニメ映画では当たり前ですが、ちゃんと生きているかのように動く。通りすがりの人やクルマでさえ、そのモブキャラ自身の性格や意思、バックグラウンドがあるかのような振る舞いが感じられる。
実写の映画やドラマでさえ、モブは単なるモブなのが普通であるのに、「ああ、この人は普段はこんな感じなんだろうな」とか「この人はこのスーパーに○○を買いに来たに違いない」とか、そういう背景を感じさせてくれる。
こういう微妙な演出や表現は、相当に難しいです。そうした部分が描けていることに、まずは惹かれました。

 

モブがその内面を演技するのですから、主人公達がそれを上回る動きをしないはずはありません。
そういう意味で、こういうものこそが本当のAnimation(アニメーション。原義は「命を吹き込まれたもの」)なのだろうと感じました。

 

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

この映画。何度かセリフの無いシーンが続きます。坦々と場面だけが流れ、時間の経過が表現されます。
個人的にはセリフのあるシーンより、こういう部分に大きな感動がありました。

 

特にお気に入りのシーンは小学校の場面。
廊下をカメラが左右に滑りながら、それぞれの学年の教室を行き来する。セリフも無く、キャラクターの表情すらはっきり描かれない。
しかし、そこにある“おおかみこども”であるのシルエットだけで、入学以降の数年が表現される。
ポイントなのは、この2人の姉弟が1学年違いであるということ。2年生の、1年生の…とカメラがスライドした後に再び2年生の教室へと戻ると、そこには翌年のの姿と3年生になった
カメラが廊下を行ったり来たりする中で、教室をクロスオーバーさせつつ年月の経過を描くこの演出はとてもきれいです。

 

美しさの頂点は、プロモーションでもたびたび出ている雪原を駆け巡るシーンでしょうか。
ここもまたセリフらしいセリフの無い場面です。こうして見るとこの映画。じつはセリフなんて必要最小限にした無声映画にしてしまっても意味が通じるのではないでしょうかね。
そこまで「みえる」のは、やはりモブや背景を含めたすべてが「生きている」からなのだろうと思います。

 

もちろん声優さんや音楽音響さんも素晴らしいです。
ただの絵だけでも「生きている」のに、そこに声優諸氏の演技が入ると、これは本当に傑作です。
それ故に、観ている者は単なる感情移入を越えた、個々のキャラクターの意識の変化をも含めた「共感」のようなものを抱いていくのではないでしょうか。

 

 

映画の主人公は“おおかみこども”の母であるですし、語り部は姉の
それ故にどこに視点を置くかと言えばになるのが普通なのでしょうが…、しかし、わたし的には弟のや、雪のクラスメートである草平がとても魅力的なキャラクターとして感じられました。

 

「雨はわかるとして、
 脇役の草平が魅力的?

 

確かに草平は主役ではありません。しかし映画全体を通しての重要なキーキャラクターになります。
逆に言うと、草平がいなければこの映画の魅力自体が半減してしまうでしょう。それほどに重要な存在です。

 

映画を観た人の中には、草平に特別な感情を抱いていると感じた人も多いと思います。しかし本当にそうでしょうか。
もともとのきっかけは転校生である草平が、席の隣接するに獣のようなにおいを感じたことに始まります。この時点では特別な感情など存在しません。
一方で草平に正体がばれるという怖れから、彼から逃れようとします。草平からすれば自分を避けているように見えるわけで面白くない。何ゆえに自分を避けるのかを問いただそうとする。ここでもまだ特別な感情はありません。
追及を受け、動揺の高ぶったは狼の姿となり草平を傷付けてしまう。この瞬間の草平の感情を想像するのは難しいですが、相当な驚愕があったのは相違ありません。
ただ、この事件以降、もはや学校にはいられないと考えて塞ぎこんでしまったに対する申し訳無さやら色々なものがまぜこぜになった草平は、さらに母の再婚なども経て、諸々への意識が変化していきます。

 

こうした大きなうねりのような意識の変化。もう1人の主人公である弟のにも見られるものです。
内向的な性格で、二言目には「もう帰ろうよ…」だった彼が、保護された狼と出会い、さらに山でキツネと出会うことで変化していく。最後にはある種の狼の本能的ななにものかに目覚める。
波乱万丈な子育てに追われるや、物語を動かしていく。しかし、それ以上に大きなちからで彼女らを牽引しているのは、意識の変化を伴いつつ化けていく草平なんですね。
そこに強い魅力を感じたのです。

 

山に旅立ったと、雪に心を開かせた草平
どちらもその後については描かれていませんが、がんばって欲しいなと感じさせるエンディングでした。

 

 

 

さて、観る人によってどこを物語の中心と捉えるかも異なりそうな本作。色々と思うところがありますが…。
この映画のメインとなるキャラクター(おおかみおとこ草平)って強いですよね。もちろん腕力的なことを言っているのではなく、精神的な部分です。

 

特に、おおかみおとこの死。これってにとっては筆舌に尽くせないほど残酷な場面ですよ。
ただ死んだんじゃあ無い。その亡骸が溝川で発見され、しかも目前でゴミ袋に入れられ、収集車に放り込まれる。
もちろんには、その狼の死骸が夫であるだなどと言えようはずも無い。

 

無論、事故で死んだということはにも伝えたでしょうが、さすがにその状況までは教えていないに違いない。
ただ、が絵本などからの知識で「狼は人間に嫌われている」ということを口にしたとき、の脳裏にはその時のことが思い返されただろうと思います。
そんな中でも笑顔を返せるだからこそ、幾何もの苦労を乗り越えられたのだろうし、内向的だった結果としてもっとも長く母親のについていたからこそその姿を見続けていたは変わっていった(変わっていけた)のかもしれません。

 

 

 

ところで。
先述の雪原のシーンを予告で観たときから頭の片隅にあったものなのですが、宮澤賢治ファンの私としては、こうした場面から彷彿するは『雪渡り』でした。
先日に観た映画が『グスコーブドリの伝記』でしたから、尚更それが頭にありました。

 

映画『おおかみこどもの雨と雪』には、『広辞苑』といった辞典から『ぐりとぐら』のような絵本まで、実在する本がいろいろ登場し、背景の本棚に収まっているのですが、『雪わたり』もしっかりありました。
こういうのって、なにげに嬉しいんですよね。恐らく制作者サイドは、が読みそうな本をいろいろ探してきたのだと思います。宮澤賢治『雪渡り』が、彼らの読みそうな本なのかどうかは微妙な気もしますが、これは明らかに雪原と姉弟(『雪わたり』は兄妹ですが)という組み合わせの隠喩を込めているものでしょう。

 

 

映画館から出てきたら、どうやら直前まで土砂降りだった模様でした。
でも自分にとっては映画のラストとカブってしまい、妙に心地よかったです。

 

 

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シェフ!

お題ブログ:最近、思わず笑顔になった出来事を教えて!

 

『シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜』を観てきました。

 

シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜
http://chef.gaga.ne.jp/

 

これはもっと評価されるべき映画だよ!

 

近所の映画館では今月初旬に公開して間もなく終了してしまうようですが、勿体無い気がしました。
内容は料理をテーマとしたフレンチ・コメディゆったりとした展開ながらもテンポの良い笑いが繰り広げられます。
このコメディとテンポのセンスが合うならば気に入る“一品”になると思う映画です。

 

料理の食材が次々と登場します。
私も決してこの手の名詞に通じている訳ではなく、ほとんど意味が判りませんでした。ですが、料理のことなんてまったくのオンチでも構いません。知らなくても面白い。そういう作りになっています。
ただ、パンフレットには劇中に登場するケーキのレシピもあり、恐らくは料理が判る方であれば、なお楽しめる内容なのだろうとは思います。

 

 

映画の尺は85分。
個人的には、もう少し長くして複線をしっかり描けていれば、もっと面白くなったような気がするのですが、ひょっとしたらこれがフランス的なセンスなのかな…という感じで解釈しました。

 

「伏線が回収できていないの?

 

そういう訳ではないのですけれどもね…。

 

ネタバレになりますが、登場人物の設定がいまひとつ活かしきれていない感があるのです。
寄せ集めのシェフ軍団”である老人ホームの調理師人組。彼らは元トラック運転手元タイル職人元メーキャップ師なのですが…、

 

 

…この人の伏線回収がいまいちな印象を受けるのです。
元メーキャップ師チャンは、主人公であるアレクサンドルジャッキーの変装に一役買って出ます。この変装があまりにもインパクトがある為、チャンの設定が活かされているのは判ります。

 

しかし元トラック運転手ムッサ元タイル職人ティティの伏線はそれほどの印象を残さないために淡白に感じてしまうのです

 

ちなみにムッサは食材の運搬役、ティティはタイル職人時代の仕事とユーザとの接し方を回顧する場面でそれぞれ設定が活かされてはいるのです。
でも、この複線回収は正直、判りづらいですよね。

 

 

さて、本作で扱われるテーマは料理ですが、しかしその中でも幾つかのサブテーマがあります。
そのひとつがいわゆる(古典的な)料理と、分子料理と呼ばれるものの対比です。これらを肯定する向きも否定する向きもある昨今ですが、本作を読み解くとなかなか興味深い取り上げ方をしていることがわかります。
アレクサンドル分子料理を否定しています。ジャッキーも肯定しているという程ではない。たぷん彼らの視点は、しばしば現実でも話題とされる分子料理をトンデモなものとして感じている者の代表として位置付けられているのでしょう。
では本作は分子料理を否定した、アンチ分子ガストロノミープロパガンダなのか。否、そうではなく、最終的にジャッキーは古典料理と分子料理の融合を演出します。

 

 

このとき、アレクサンドルは新しい料理を生み出せなくなっており、ジャッキーも既存の料理の模倣しかできない人間であったわけで、そんな不器用な自らの殻を割って次の世界を開拓したというところに象徴的な意味が込められています。
つまり古典的だの分子料理がトンデモだのという思考自体が固定的な概念であって、それらには良きもあるし悪きもある。それらをうまく“料理”することで新しいものを築き上げていくことができるという示唆です

 

そしてもうひとつは、料理とは星の数の取り合いという無機質なものではなく、食べてもらう人を喜ばせるためのものだということ。
アレクサンドルジャッキーも、このことを忘れていたのです。大学論文に追われる娘のアマンディーヌのために、レストランの評価よりも優先してケーキを作ることでそれを思い出したアレクサンドル。妻となるベアトリスと不仲になり調理場でもギクシャクしたその状況の先に漸く料理の何たるかを感じ取ることができたジャッキー
料理人にはしばしば「こだわり」というものがあります。勿論これは、よりうまいものを作ろうという思いとプライドの上で生じるものですが、ともすればこれは客を置いてけぼりにし、客を無視したものにもなりかねない。そんな不器用さからは本当に心のこもった料理は生み出せない。そんなことを物語っているような気がしました。

 

 

というわけで…、

 

お題ブログ:最近、思わず笑顔になった出来事を教えて!

 

…随所に見られる確信犯的な“ジャポネ”ネタも含めて大いに笑える、そして落ち付けた気分にさせてくれる。
本当にもっと多くの人に観てもらえたらいい、そんな映画でした。

 

 

 

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しんかんせん★とっきゅう大集合

 

『れっしゃだいこうしん ザ★ムービー しんかんせん★とっきゅう大集合』を観てきました。

 

れっしゃだいこうしん ザ★ムービー「しんかんせん★とっきゅう大集合」
http://www.densya-movie.jp/

 

 

去年、このシリーズの第2作目『しんかんせん大集合』を観たこともあり、比較も含めて以前から関心のあった作品です。
もちろんハンゲームでプラレールをプレイしているから、という繋がりもありましたが。(笑)

 

本作はシリーズ第4作目。

ちなみに第3作目は見逃しました。というか、上映されていたことさえ知りませんでした…。
ですので以下の比較評価は飽く迄も第2作目『しんかんせん大集合』とを対象にしています、悪しからず。

 

 

さて評価ですが、『しんかんせん大集合』と比べてよく構成されていると思います。
紹介する列車の順序も計算されていて、観ていて飽きさせない作りになっています。
相変わらず寒いギャグが出てきますが、鬱陶しいほど頻発しないので、それなりに安心して観ることができました。

 

取り扱う列車はJR、私鉄各社の有料特急
まずはJRの特急列車を北から順に紹介し、次に私鉄。さらにJR夜行特急、新幹線という順に紹介していきます。
北から順に…ということでお気付きでしょうが、ということはJR九州があとになります。九州の方や“鉄”の方には説明するまでも無いでしょうが、JR九州はひじょうに遊び心が旺盛で、普通車輛ですらJR東日本電車線グリーン車並の旅客仕様。そんなJR九州の特急列車が面白くないはずがありません。映画もそこそこ進んでところで観客の子ども達の関心が薄れてきたところにA列車で行こうあそぼーい!といった臨時特急が登場する。ユニークな列車のネーミングもさることながら、おもちゃ部屋のような内装のあそぼーい!車内は、そんな子ども達のわくわく感を刺激させてくれます。

 

また、JR四国お馴染みの特急連結も出てきます。この辺りは子どもならずとも、大人でも楽しめる場面でしょうね。
そのぶん、ミニ新幹線の連結風景は本作では登場もしないし、そうした事柄自体の紹介もありません。それらは前作で、ということで割愛しているようでした。

 

新幹線といえば記憶に新しい300の引退。こうした話題も紹介されており、時制に合った内容と思いました。

興味深いのは、本作は車輛を中心にしているということ。つまり、「のぞみ」や「はやぶさ」といった名前はほとんど、または全く登場せず、飽く迄も列車に注目した内容になっています。逆に言うと、複数の形式を走らせている特急は、それぞれを紹介するというかたちをとっており、それが映画という映像作品を華やかにしているとも取れます。

でも、それでしたら個人的にはロマンスカー等は歴代車輛を紹介するとか、そういうのも欲しかったですね。

 

 

 

登場キャラクターはシリーズお馴染みのてつどう博士けん太くんさっちゃんの3人に加えてピコという新キャラが追加です。

 

ピコと言ってもこれではありません。(何

 

知る人ぞ知る、某ぴこ

 

「ちょっと!
 そのネタはハンゲーム的にまずくない…?

 

いえいえ、出典は全年齢版のほうなので問題無し。(何

 

 

「というか

 何でそんなDVD持っているんですか!

 

まぁ色々と。(笑)


冗談は置いておきまして、新キャラのピコ残念ながら公式サイトにさえ紹介記事が無く、キャラ絵をブログで紹介することもできません。
映画には冒頭にしっかり「NO MORE 映画泥棒」も入っているので劇場内撮影ができるはずもなく、どんなキャラなのか、絵を用意できないのですが、てつどう博士の造ったロボットという設定。某ガンダムのハロみたいな存在らしく、小さくて、宙に浮いて、何かいろんな機能があるっぽい。3人だけで話が進んでいた前作に対して、少し賑やかしになっています。
気になったのは鳴き声(?)で、これが「ピコー、ピコー」としか喋りません。発音といい、声のイントネーションといい、某ピカチュウに聴こえていました。(笑)

 

 

総評、悪くはないです。というか、可もなく不可も無なく…?

もともと「映画館デビュー」を銘打って、子どもを対象としている作品なので、内容は決して深くはありません。
ただ、ライトな“鉄”にはお薦めしても良いかも…という映画ではありました。

 

 

ところで。

 

館内にこんな看板があったのですが…、

 

 

映画には系新幹線はまったく登場しません。名前すら出てきません。

0系だけに出番ゼロです。

 

「誰がうまいことを…

 

ともあれ、詐欺とは言いませんが、突っ込みたくところです。何でこのパネルを看板にしたのでしょうか。

 

館内といえばショーケースにこんなものが。

 

 

 

という訳で大人買いしてきました。(ぉ

 

 

 

「この映画って観賞料金1000円だったよね。
 なのに合計1万円以上も払ってきたんだ…

 

ポップコーンやドリンクも買っているから、合計で1万2000円ほどになりますね。(^^;;;;;

 

 

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